今、京都国立近代美術館で生誕110年を記念した「東山魁夷」の展覧会が開催されています。
東山魁夷の「青」が好きです。
同じように東山魁夷のファンは多いようです。行ったのが土曜だったということもあって、とても混んでいました。
もう少しゆっくりと見たかったですが、展覧会に行っている皆さんも同じ気持ちだったことでしょう(笑)。
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東山魁夷の「青」がとても好きです。
有名な作品はたくさんありますが私は「北欧シリーズ」が一番すきです。森と湖の絵は、何時間でも見ていられるような気がします。
その絵の静けさの中に入り、優しくて冷たい光に包まれるような感覚になります。ここで写真でも紹介したいところですが資料が無くて残念です。
いつか、あの絵の前に1人で立って絵の世界にトリップしてみたいです。旅行した気分になれるかも!と思っています(笑)
もちろん北欧シリーズ以外にも素晴らしい絵がたくさんあります。
パンフレットに載っていた数点を紹介しておきます。
昭和22年に描かれた「残照」 これもとても素敵です。
日が暮れる夕日を赤く描くのではなく、だんだん暗くなっていく山山の峰に、日の光の残りが短い間だけ…一瞬、射している時間を描いています。
この山の色はどうやってだしているんだろう?
色のグラデーションがとても落ち着いた優しい空気感をだしていると思います。
同じ山を描いているのですが、こちらは「紅葉の山」ですね。
「紅葉」と言っても、熟しているというか、もう茶色く枯れて行く寸前の赤のように見えます。
東山魁夷が自らの言葉で言っています。
「間もなく落葉する自らの運命を受け入れ、静かに終わりを待つ姿を感じ、心うたれて描いた作品です。」
北欧旅行の時に取材した風景を思い起こしながら描かれたのでしょう。
白い樹、樹氷?でもなく白い大きな樹と、その上にある月なのでしょうか…私は北欧を描いているというところから「白夜」ではないかとも思います。
これも、とても静かな空気感が好きです。
白い樹の変わりに自分がそこに立って、月の光?白夜の光を浴びてみたいと思わせる絵です。
今回の展覧会は「唐招提寺 御影堂障壁画」を再現展示されています。
実際に部屋に配置されているかのような展示です。
これも、部屋の真ん中で1人で、東山魁夷の世界にずっしりとはまりこんでみたいなぁ~と思わせる、素晴らしい絵の数々でした。
写真は全てカタログから撮ったものです。キレイでなくてごめんなさい。
素晴らしい絵は、展覧会でごらんになってください。
10月8日まで京都国立近代美術館で展覧会が行なわれていますので、お出かけになってはいかがでしょうか?
下の絵は、京都の丸山公園の枝垂れ桜を描いたものだそうです。本物の絵は、もっと青がキレイにでています。パンフレットの写真だと、本物の素晴らしさが伝わりませんね。残念!